当店フローベルグとイラストレーターのシバタリョウさんで作ったオリジナルポスター「The Little Book Room」です。デザインはdee's magazineの千葉さんに手掛けて頂きました。
サイズ 320mm×440mm
300部限定/シバタさんによる手書きナンバリング入り
※本商品は他の商品との同梱が難しいため、送料を含んだ価格設定となっております。ポスターのみ複数枚購入の場合は同梱可能ですので、2枚目以降の代金はお値引き処理致します。
※写真は額装済みのものをupしておりますが、販売商品は額装はしておりません。ポスターのみでの販売となります。
『The Little Book Room』と言うのは、イギリスの児童文学作家/詩人のエリナー・ファージョンが、自身の本「ムギと王さま」のまえがきで、語っている幼い頃育った家にあった『本の小部屋』のエピソードから引用をしたものです。
「・・・本なら、どんなものでも、読んではいけないとわ言われたことのなかった子どもには、まるで宝くじか、たのしい掘りだし物の世界です。あのほこりっぽい本の部屋のまどは、あけたことがありませんでした。そのガラスをとおして夏の日は、すすけた光のたばになってさしこみ、金色のほこりが、光のなかでおどったり、キラキラしたりしました。わたくしに魔法のまどをあけてみせてくれたのは、この部屋です。・・・」
ポスターに書かれているエミリー・ディキンソンの詩は、ファージョンがこのエピソードの中で、引用している詩です。
This quiet dust was gentlemen and ladies
And lads and girls;
Was laughter and ability and sighing,
And frocks and curls;
このしずかなちりこそは、
紳士に淑女、若衆にむすめ、
その笑い、ちから、ため息、
おとめらの服、
まき毛。
「わたくしが、目をいたくしながら、こそこそと本の小部屋を出てくるとき、わたくしの頭のなかには、まだ、まだらの金の粉がおどり、わたくしの心のすみには、まだ、銀のクモの巣がこびりついていたとしても、ふしぎはありません。・・・<中略>・・・七人のおとめが、七本のほうきをもって、半世紀のあいだ、はきつづけても、わたくしの心に巣くう、きえた寺や花や、王たちや淑女たちのまき毛、詩人のため息、若衆やむすめたちの笑いをふきはらうことはできなかったのです。この金色のおとめたちは、本の小部屋があれば、きっとそこへちりをはらいにくるのですが、ときには、運河よければ、のちになっても、ちょっとのま、心のあかりをつけにきてくれることがあります。」